ある若い社員が亡くなった時の事です。
彼は独身で、両親と離れて一人暮らしをしていました。
ご両親は商売をされていて、一見すると「息子に養われている」という状況ではありません。
遺族年金が支給されるには、亡くなった人に生計を維持されている(=養われている)事が必要なのです。
けれど、彼は両親の商売が思わしくないのを知っていて、仕送りをしていました。
そこで細かく聞いてみると、仕送りはかなりの額で、ご両親は彼によって生計を維持されていた、と確認できました。
なので役所に確認し、様々な手続きの末に遺族厚生年金が支給されることになったのです。
特に社会保険諸法令では、事実関係を重視するという性質があるので、現実に仕送りに頼っていた、という事実が認められたのです。
遺族年金を貰えるとは思っていなかったご両親に、とても喜んでもらえました。